セグウェイによるエコ通勤実験を開始
―モビリティロボットが公共交通機関を補完することで無理なくエコ通勤を実現-
【概要】
つくば市及びロボット特区実証実験協議会(会長:つくば市長市原 健一)は、10月3日からセグウェイによる通勤実験を開始します。本実験は自動車で通勤している市職員を対象に、「自動車」から「公共交通機関+モビリティロボット」にシフトすることで、エコ通勤を行うものです。通勤実験に参加する職員は自宅の最寄駅からTX研究学園駅まで電車、研究学園駅から市庁舎までセグウェイを利用して通勤します。
【実験のポイント】
二次交通としてモビリティロボットを利用することで公共交通機関の利用促進を図ることができるか、モビリティロボットが公共交通機関を補完することで無理のないエコ通勤が実現できるかどうか、その可能性・成立性を検証するものです。
自動車が主たる移動手段である地方都市においては、自動車の利用を減らし、公共交通機関の利用を増やすことは環境負荷の観点から大きな意義があります。ただし、公共交通機関のより一層の利用促進を図るためには二次交通の充実や市民への動機付けなどが必要となります。
本実験は、モビリティロボットが公共交通機関の利用を促進するインセンティブ、または移動にかかる負荷軽減となり得るかどうかの可能性と課題を把握するための実証実験です。
【CO2削減効果】
本実験に参加する通勤モニターは、市内・市外の様々な箇所から通勤しております。モデル例として片道20kmの通勤距離の者(例えば守谷駅近辺からつくば市役所までの距離)が自動車で1年間通勤すると約1520kgの二酸化炭素(CO2)排出量となりますが、鉄道とセグウェイで通勤することによりその約88パーセント(約1346kg)のCO2排出量が削減できます。日本人一人あたりのCO2排出量は年間約10トンですので、その約13.5%に相当する大きな削減効果といえます。
(計算例)
通勤距離:20km×往復×220日=8800km
自家用乗用車の排出原単位:173g-CO2/人キロ
年間CO2排出量:約1520kg
鉄道の排出原単位:19g-CO2/人キロ(自動車の約9分の1)
鉄道利用の年間CO2排出量:約169kg
セグウェイの排出原単位:12g-CO2/人キロ
セグウェイで片道1km往復する場合の年間CO2排出量:約5kg
*鉄道とセグウェイ併せて約174kg程度の排出量
CO2削減量 1520kg-174kg=1346kg
【通勤実験の内容】
・期間 :平成23年10月3日(月)~10月28日(金)
・時間 :出勤時 8時(研究学園駅→市庁舎) 帰宅時 17時15分(市庁舎→研究学園駅)
・対象者:市職員 計9名(1週間単位2~3名ずつ)
・セグウェイ走行ルート:研究学園駅から市庁舎まで
・その他:雨天時は実施しません。